総合科学部長 関矢先生よりご挨拶

総合科学部長 関矢 寛史

 

 総合科学部が創立された1974年7月に総合科学部広報委員会から「総合科学」第1号が発刊されました。そして、1975年3月に「飛翔」と名前を変え、飛翔第1号が発刊されました。飛翔という名前は総合科学部の学生や教職員から募集した百をこえる応募名の中から選ばれたそうですが、勢いのあるとてもよい名前だと思います。学問の壁に遮られず、大空を飛び回り、鳥瞰的な視点を持つことを目指す総合科学部の理念を見事に表していると思います。

 今から数年先には100号に届きそうですが、総合科学部の歴史と共に、その時々の学生や教職員の姿を映し出してきました。第1号には総合科学部設置の経緯なども記載されており、総合科学部の歴史を知る重要な資料にもなっています。また、国際共創学科が創立された2018年からは英語のページも加えられました。バックナンバーがウェッブ化され、総合科学部の歩みや先輩たちの当時の思いを読むことができるのは嬉しいかぎりです。

 飛翔のよいところは、学生編集委員が主体となって企画からインタビューや編集作業までを行っていることだと思います。また、総合科学を推進するためには、学部の構成員がお互いのことをよく知る必要があります。学生と教職員がどのようなことを考え、どのようなことを行っているのかをお互いに知るための大変重要な役割を果たしていると思います。また、ウェッブ化されたことにより、高校生をはじめ社会の様々な人たちが読むことができるようになり、学外への情報発信の役割も果たしてくれるのではないかと期待しています。このような情報誌を作ることは大変な労力と時間を要すると思いますが、編集委員の皆様には引き続き自由な発想で、楽しみながら飛翔を作成していただきたいと思います。

(2021年6月)